容姿・経歴・その他メモ

(Enemy of Justice(エネミー・オブ・ジャスティス))でエネ。

アースランの名家の子供として生まれる。自身が生まれた数日後に都市がセルノーグの軍勢に占領され、家人の召使の子とされたことで死こそ逃れたものの、奴隷として苦難の中で育った。
神の血の混じると言われる名家の生まれであるがゆえに幼少期から体が強く、生き残り奴隷とされた少年少女の取りまとめ役となっていた十三歳のころ、■■■■(エネの旧名)に天啓が訪れる。
労働奴隷として使われていた工場の鉄をくすねて、借りた神の力を注ぎ込みながら鍛造。魔を断つ刃を作り上げると、顔を隠して夜な夜な魔族たちを殺して回った。
解放への道だと、都市を人類の手に取り戻すための行いだと聞いていた。だから、不機嫌になる魔族たちの人間使いが悪くなっても耐えて、とにかく殺して回った。二重生活で心身が擦り切れても、仲間の顔を思い浮かべれば、仲間の幸せを思い浮かべれば平気だった。
■■■■の見込みが甘かったのは、顔を隠していれば自分が誰か分からないと思っていたことだ。都市の中に残った"まともな"人間など、大人になってからフォモール化させるために残されていた子供たちだけだと分かりきっていたはずなのに。
都市の子供たちは一か所に集められ、全員が儀式によって邪悪化させられた。■■■■は神魔の刻印によって生き残ったが、彼女以外は全員が邪悪化するか発狂した。
助けたかった者が誰一人生き残っていない街を、■■■■は走った。邪悪化して向かってくる子供たちを盾にする魔族ごと真っ二つに切り裂き、町中に血の雨を降らせた。神魔の刻印でも抑えきれない浸食から誘惑の声が聞こえ、もはやどうして戦うのかも分からなくなって、それでも都市中の魔族を切り伏せて、英雄少女は都市を解放した。
誰一人、助けたかった人達を助けられないまま、彼女は独り英雄になった。

「......なんてね☆ ほぼ全部ホラ話だけど、私の全盛期が13の頃だったのはホントだよ。聖なる武器を持ってたのもホント。でも人間の社会に行くと思ったより面倒が多くて、巻物に封印して捨てちゃった」

「それからは、ちょっと自分探しがてら怪盗と盗掘屋してたんだけど、なんか厄い代物ばっか集まってきちゃって。捨て場所を探してさ迷ってたうちにここに転移してね」

「もう少しで武芸百般に手が届きそうだし、そうしたら全部ぶっ壊して、人生初の長寝かなーって」

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