容姿・経歴・その他メモ

性格/容姿:真面目かつ意固地。/鍛えて引き締まった肉体。

忘れられた騎士の精神の下に、義体化や機械化、挙句アンドロイドやAI兵器など、そういった敵を相手にナノマシンで性能を引き上げてはいるものの、己の肉体をそのままに戦い続けたフリーランスの傭兵。
人工筋肉によって上乗せされた膂力、並外れた負荷がかかっても折れない強化骨格、瞬時に戦闘を分析する外部演算機。
そうした様々な手段で、人という種の弱さを克していく周囲を尻目に、無意味とも言うべき鍛錬による強化と、ナノマシンによる肉体活性のみに頼り、一本のブレードと共にあった懐古主義者。
では、彼女はそれに拘った結果。比類なき強さを得ていたか？…答えは否である。
事実として、傭兵のランキングとしては常に中の下程度の評価であり、一部の武器のみを扱う＿＿彼女の場合はブレード(剣や刀など、刃の武器全般)＿＿変人の部類だけで絞ったランキングでも、中の上程度だった。
感覚、身体能力、果ては経験や技量ですら、チップ1枚を挿入しインストールすれば得られた時代。
当然の如くそういったツールを使いこなす傭兵よりも勝る点は、勘や或いは対応力であり。
それすら身につけた、上級兵士には足元にも及ばない。
剣技に至っては、基礎はやはりVR訓練などによるバーチャルのそれであり、経験を積んだとは言え、"達人"や剣聖"と呼ばれる様な、美しい型や技術がある訳ではない。
「…そうだな。私のブレードは違法改造を加えてあって…鋼鉄の体を持つ彼らを、肉を斬るように切断できる剣だった。」
「だが、真に剣を扱う者達は…ただ、より良い剣を鍛える鍛治師を得るだけで良い。彼らは、鋼鉄を鋼鉄のまま両断出来る程の使い手なのだからな。」
……つまるところ、中途半端であったのだ。

だからこそ、こうして召喚された地は。
今までの研鑽の無駄ではないこの地でこそ。
漸く、己を研ぎ澄ます人生の始まりなのだ。

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